サイコパスは普通に見える

サイコパスが全く愛情や良心を持たないと聞くと、連続殺人鬼や強盗犯のような人物像を思い浮かべるかも知れません。

確かに、心のブレーキを持っていないサイコパスが人を殺したい、あるいは傷つけたいという衝動にかられた場合は、凶悪犯罪に結びつく可能性も大いにあります。

映画「羊たちの沈黙」でアンソニー・ホプキンス氏が演じたレクター博士や、「黒い家」で十数人もの人間を殺して自分の家の床下に隠していた菰田幸子、現実の世界でのシリアル・キラー(連続殺人鬼)テッド・バンディーなどは、まさに悪魔のような凶悪犯罪型サイコパスです。

しかし、サイコパスと殺人に快楽を感じる性質は別のものですし、サイコパスだからといって犯罪を犯せば結果的に自分にも不利益があることを認識できないわけではありません。

結果として、意外な事にほとんどの場合、サイコパスは犯罪者として名を馳せるわけではなく、ごく普通の(少なくとも、周りからはそう見える)人物として私たちの中に紛れ込んでいます。

サイコパスは普通の人の中に紛れ込む

特に人相が悪いという特徴も持っていなければ、おかしな服装をしていたり、近所で有名な「変人」であることもまれです。

挨拶をすれば笑顔で返してきて、結婚もしていれば子供もいる、むしろ普通よりも「感じのいい人」と思われている人の中にもサイコパスは紛れ込んでいるのです。

サイコパスは「認識しにくい恐怖」

他のことにも言えますが、遠くから見てもすぐに「危険だ」とわかる存在は、実はそれほど大きな脅威ではありません。

地面に大きな穴が空いていても、それが見えるものなら避けることはそれほど難しく無いからです。

本当に恐ろしいのはむしろ、普通の地面に見える落とし穴や地雷原の方でしょう。

だからこそ私たちは、サイコパスがどんな特徴を持っているのかを知り、サイコパスらしいと思われる人物が近づいてきたら、身を守る方法を知っておかなくてはなりません。

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