サイコパスの割合
「サイコパスとは?」の項目でも少し触れましたが、人口に対するサイコパスの割合、言い変えれば「サイコパスの発生率」は、決して低いものではありません。
彼らと深く関わるかどうかを別とすれば、恐らく一生のうちに一度もサイコパスと出会わない人の方が少数派でしょう。
25人に一人の恐怖
マーサ・スタウト博士の著書「良心を持たない人たち」の副題は「25人に一人の恐怖」となっています。
驚くべきことに、欧米の社会ではなんと人口の4%にあたる人がサイコパスだと言われているのです。
単純に人数の割合で考えれば、一クラス30人くらいの学校なら学級ごとに一人か、あるいは二人くらい、全く良心を持たない恐ろしい人間が紛れ込んでいる事になります。
これほどの高確率であるにも関わらず、大きな社会問題に発展することが少ない事からも、サイコパスが社会に上手く紛れ込んでいるのがわかるでしょう。
サイコパス発生率の地域差
ただし、サイコパスの出現率は国や地域によってもかなり差があるようです。
特に日本を始めとした東洋の国々ではサイコパスの割合は大きく下がり、欧米社会の10分の1くらいであるとも言われています。
サイコパスのすべてが犯罪者というわけではありませんが、日本の犯罪発生率が欧米に比べて低いという事実の背景にも、サイコパスの発生率の違いがあるのかも知れません。
だからあなたが日本で暮らしているとすれば、例えばアメリカに住んでいる人と比較すれば、はるかに被害者になる確率は低いと言えるでしょう。
しかしそれでも、サイコパスの存在を無視して生きて行くのは危険だと思います。
200~300人に一人でもサイコパスが存在するのであれば学校内に一人、あるいはそこそこの規模の会社なら社内に数人というレベル。結局のところ、彼らに出会う可能性は決して低くないからです。
あなただけでなくあなたの家族も含めれば、その全員がサイコパスに出会わずに一生を終える確率の方が、むしろ低いと言えるのではないでしょうか。
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