衝動的に行動する
サイコパスが用意周到に悪事をはたらく事が無いわけではありませんが、一方でとても衝動的・刹那的に行動することが多いという特徴を持っています。
人が衝動的に行動する時の心の動きと、サイコパスがなぜそのような行動に走りがちなのか、ということについて考えてみましょう。
衝動的な行動とは
人は誰でも、心の中に衝動を持っています。
目の前に美味しそうな食べ物があれば口に入れたいと思うし、魅力的な異性が居れば触れたいと思う、そして眠ければ横になりたいと思い、気に入らない人物が居れば殴ってやりたいと思ったりもするでしょう。
しかし、そういう衝動は心の奥底で生まれるだけで、その殆どは理性というフィルターにブロックされて、実際の言動に現れるのはごく一部であるのが普通です。
サイコパスが理性を全く持たないという訳ではありませんが、善意を持つ普通の人々と比較すると、自分の行動の結果を思い描く能力が十分ではありません。
また、相手を思いやったり、社会的なルールを守るべきというような考え方は、そもそもサイコパスの思考回路には存在しません。
結果として彼らは、その時々の衝動に流されて行動することがとても多くなります。
退屈に耐えられない
サイコパスが衝動的に行動するもう一つの要因は、彼らが「退屈」というものを心の中で処理するのが非常に苦手だという事です。
人は大人になって精神面が成熟してくると、退屈というものに耐性が出来てきます。
長い待ち時間などに対してはそれなりに苦痛を感じる事もありますが、少なくとも赤ん坊や幼児のようにグズったり、小さな子供のように暴れたりすることは無いでしょう。
一方、自分の感情を上手く処理できない子供にとっては、退屈は非常に大きなストレスになります。
そして実はサイコパスも、小さな子供と同様に、退屈を上手く処理できないという特徴をもっているのです。
この性質も、彼らを衝動的な行動に駆り立てる原因の一つになっていると考えられます。
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