被害に遭いやすい人々

草食動物を食べて生きているライオンは、どんな風に獲物に近づけばよいかを熟知しています。

夜行性の小動物を食べて生きているフクロウは、暗闇でも周りを見通せる視力を持っています。

そして人間社会に生きるサイコパスも、自分の都合の良いように利用できる「獲物」を見つける能力に長けているのです。

サイコパスは捕食者

「診断名サイコパス 」の中で著者のロバート・D・ヘア氏は、サイコパスを人間社会における「捕食者」であると表現しました。

良心の言葉にさえ耳を貸さなければ、人間社会では自分の力で何かを成し遂げるよりも、他人の成果を「横取り」した方が、ずっと効率的であることを、サイコパスたちはよく知っています。

サイコパスは、自分の餌食になりそうな人間を目ざとく見つけ出す

例えば、単純な労働で100万円稼ごうと思えばそれなりに時間がかかりますが、人からうまくだまし取れれば一日で手に入れることも可能です。

だからサイコパスは、自然界の捕食者たちがそうであるように、自分の餌食になりそうな人間を目ざとく見つけ出すのです。

能力が高く人を支配して生きるサイコパスは、自分に逆らう事なく従ってくれる下僕を、逆に他人に依存してのらりくらりと生きる寄生虫型のサイコパスは、自分を養ってくれる宿主を見つける能力を持つ…といった具合です。

被害者になりやすいのは?

相手が強引な要求をしてきたり、場合によっては暴力的であっても、
「自分にも悪いところがあるから…」
「自分さえ我慢していれば上手くいくのだから…」
と考え、自分の反発心を押さえつけるタイプの人は、支配型サイコパスの被害者になりやすいと言えます。

人間関係の中で、常に他人に主導権を握られやすい人、自分の意見を言うのが苦手な人は要注意です。

また、理不尽な扱いに耐えることを自分自身の美徳と取り違えているような「従順なイエスマン」も、支配型サイコパスに付け込まれる可能性が高い人です。

逆に、
「困っている人を見ると放っておけない」
「彼はダメな人だから私が付いていてあげないと…」
という風に、他人に手を差し伸べることを自分の使命だと感じるタイプの人は、寄生虫型サイコパスの被害者にならないよう注意しなくてはなりません。

特に教師やカウンセラー、ソーシャルワーカーやセラピストといった職業の人たちは、このタイプの被害者になりやすいようです。

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