私のサイコパス体験
個人的な経験談にはなりますが、私がサイコパスあるいはデミサイコパスらしき人間と出会った時のエピソードを2つご紹介しましょう。
1.並外れた嘘つきの男性
私が始めてサイコパスらしき人に直接関わったのは、社会人になってある会社に就職した時のことです。
その人物はちょっと素行が悪いところがありながらも、人なつこい笑顔を見せる憎めないタイプの人物で、周りの人とも一見上手く行っている様に見える20代の男性でした。
しかし、しばらく一緒に仕事をするうちに私がその人に持った印象は、
「とにかく、信じられないくらいに後先を考えずに嘘をつく人」
というものです。
まず、何か話しても一日後には
「そんな事言う訳ないだろ!?」
という答えが返ってくるので、初めのうちは何か誤解しているのだろうと思っていたのですが、どうやらそうではないらしいことが判明。
彼は自分をより有能な人物に見せるために、会社や客先であらゆる嘘をついていたのです。
例えば、客先と上司には全然別の金額を提示して「契約が取れました!」と言ってみたり、中途採用で入社したのに「引き抜きの話があってさあ、仕方なくここに入ったんだ」と
言ってみたりといった具合です。
さらに、嘘がバレで周りの人に追求されても、彼はまったく動揺する素振りもありません。
「それは客の勘違いですよ。奥さんが旦那さんに間違えて伝えたんでしょう。」
「いや、その時は話の流れで、そう言わざるを得なかったんですよ。」
と、時には会話の成り立たないレベルの反論をしつつ、自分の責任を全く認めないのです。
そして、それらが発覚して問題になると、シレっと姿を消して次の会社に転職する・・・というのが彼の行動パターンだったようです。
2.陰湿ないじめを繰り返す女性
次に出会ったサイコパスらしき人物は中年の女性。
彼女は多少八方美人に見えるところがあるものの、とても腰が低く初対面の人からは好かれるタイプの人物でした。
しかしその一方で、自分が気に入らない後輩に対しては、不必要な仕事や膨大な量の雑務を押し付けるような嫌がらせを繰り返したり、根も葉もない噂で評判を落とそうと画策したりということを繰り返していたのです。
そして、彼女の得意技はサイコパスの十八番とも言える「泣き落とし」でした。
何人かの被害者が上司にイジメの実態を訴え出ても、
「私はそんなつもりで言ったんじゃない、理解されなくて悲しい・・・」
とひたすら泣いて情に訴えかけ、またイジメを繰り返すという行為の連続。
残念ながら我々の上司は典型的な“事なかれ主義”だったために、
「お互いに誤解があるようだから、よく話し合って・・・」
と言うだけで事態は改善されず、いじめの被害者たちは次々と会社を辞めて行きました。
当時は上司の甘い判断に怒りを覚えたものですが、彼女が本当のサイコパスであったのなら、サイコパスに関する知識を持たない上司にとって、それを見抜くことはなかなか難しかったのかも知れません。
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